いつもCORD PARTNERSをご利用頂き、ありがとうございます。7月に入り、この先暑い日が続くことかと思います。マスクをしての運動はこの時期は危ないですよね。熱中症対策、コロナの感染対策を同時に行いながら練習をしていきたいと思います。今後とも変わらずご支援の程、宜しくお願い致します。

 さて、私はかけっこ指導を多く指導させて頂いております。その中で様々な子どもたちを見てきました。走ることが得意な子もいれば、そうでない子もいます。誰でも得意不得意があって当たり前だと思います。

 しかし、走ることが苦手だった子が走り方指導を受けて、得意なものに変わったらどうですか?

自信に繋がり、かけっこ自体がもっと好きになるのではないかと思います。私もそんな子がもっと増えてくれるように、日々指導に取り組んでおります。その為にも遅い走り方、速い走り方の違いを理解しておくことが大事かなと思います。

まず走りはジャンプの連続ということを覚えてほしいと思います。ジャンプの高さや1歩のジャンプが大きければその分走りにも繋がります。

それでは今日は遅い走り方と速い走り方の違いと速く走るトレーニングを紹介していきたいと思います。【姿勢編】【足の動かし方編】【腕振り編】で分けてお話しします。トレーニングはお家でもできることなので保護者の方もこれを理解し、お子さんと一緒にトライしてみましょう!

遅い走り方、速い走り方の違い①【姿勢編】

最初は【姿勢編】です。

走る上で1番大事になってくるのが姿勢です。

遅い走り方、速い走り方でどのような違いがあるか簡潔にまとめさせて頂きます。

○遅い走り方の姿勢

①姿勢が丸まっている。猫背。反り腰

②お腹に力が入っていない。

③目線が下向き

○速い走り方の姿勢

①姿勢が一直線。頭から爪先まで

②お腹に力が入っている。

③目線が走る方を向いている。

以上になります。

え?これだけ?って思った方いると思います。

非常にシンプルなことだと思いますが、実際に走りが遅い子の走りを見てみるとこれができていません。逆にこれができれば子どもの走りはグーンとレベルアップします。

 まずは姿勢の話をしていきたいと思います。

試しにご自身で背伸びをしてみてください。

背伸びをしてもう伸びきらないってところで腕だけおろしてみてください。そうすると胸も張って骨盤が少し前傾すると思います。この姿勢で走れると良いです。子どもたちにはよく焼き鳥の串が頭から通ったように背筋を伸ばしてごらんと話をします。速い陸上選手はこの姿勢が常にできています。お子さんの姿勢をチェックしながらかけっこ練習をしてみてください。

次にお腹の力の話をしていきたいと思います。

よく聞く【体幹】というものです。

力が入っていないグニャグニャなお腹で走ってしまうと走った時の足の力をそのまま走るスピードに変えられないです。お腹に力が入って走れると走った時の足の力をそのまま走るスピードに変えられます。

お腹の力を鍛える+一つ前に話した姿勢を真っ直ぐにさせるトレーニングとして【倒立】を

おすすめします。保護者が足を支え、子どもは腕で地面を押して逆立ちの形を作ります。この時大事になってくるのが倒立の姿勢が真っ直ぐであるかとお腹に力が入っているかです。倒立は姿勢が頭から爪先まで真っ直ぐになると良いです。背骨が沿ったりするのは良くありません。是非試してみてください。

最後は目線になります。

走る目線で身体の姿勢は大きく変わってきます。下向いてずーっと走ってると身体もだんだん曲がってきてしまいます。走る目線を真っ直ぐに見れると身体も起きて良い姿勢で走れます。目線1つで走りは大きく変わってきます。

是非試してみてください。

次は【腕振り編】になります。

遅い走り方、速い走り方の違い②【腕振り編】

次は【腕振り編】になります。遅い走り方、速い走り方でどのような違いがあるか簡潔にまとめさせて頂きます。

○遅い走り方の腕振り

①腕が伸びてしまっている

②肘が身体の後ろまで引けていない。

③腕が身体の前まで返ってこない。

○速い走り方の姿勢

①腕が伸びない。

②肘を身体の後ろまで引けている

③腕が身体の前に返ってくる。

以上になります。

腕振りは簡単に意識しやすいと思います。

冒頭でもお話しさせて頂いておりますが、走りはジャンプの連続です。

最初に腕を使わずジャンプをしてみてください。次に腕を使ってジャンプしてみてください。腕を使わないジャンプよりも使ったジャンプの方がジャンプ力は上がります。腕振りは走る上でとても大事な役割をしてくれます。

次に正しい腕の振り方を教えていきます。最初に小さい前ならえをしてみてください。そこから肘の角度は変えずにリラックスして腕を振ってみてください。

基本的にこれが正しい腕の振り方となります。

腕はリラックスしていた方が余分な力をいれずに速く走れます。

手の握り方もグーだと力が余分に入ってしまうので手はパーにしたほうが良いです。

最後は【足の動かし方編】になります。

遅い走り方、速い走り方の違い③【足の動かし方編】

最後は走る時の【足の動かし方編】です。遅い走り方、速い走り方でどのような違いがあるか簡潔にまとめさせて頂きます。

○遅い走りの足の動かし方

①走る時に踵から足を着いている

②地面を蹴って走っている

③膝が身体の前に返ってこない

○速い走りの足の動かし方

①踵をあげて母指球付近で足を着いている

②地面を押して走っている

③膝が身体の前に返ってくる

以上になります。

足の着き方や足の動かし方は感覚を覚えるまで時間が掛かります。正しいやり方を覚えてコツコツ練習していくと良いです。

まずは足の着き方についてです。踵から足を着くことは子どもにとってよくありがちな走り方です。

何度もお話ししますが、走りはジャンプの連続です。

実際に踵でジャンプをしてみてください。

腕を使っても踵でのジャンプは跳ねないと思います。次に踵を上げて母指球でジャンプをしてみてください。踵でのジャンプよりも遥かにジャンプが上がると思います。

この仕組みを走りに変換したらどうですか?

踵から着く走りは遅く、母指球を着いて走るとジャンプ力も上がり速くなります。

母指球でのジャンプや走りの感覚を掴むトレーニングとしては縄跳びです。縄跳びの足の着き方と走る時の足の着き方は似ているので是非試しにやってみてください。

次に足の動かし方について話をしていきたいと思います。関連することなので②と③同時の説明とさせて頂きます。

地面を蹴って走ると足は後ろ回転となり、前に進みません。所謂【足が流れる】という走り方になります。これでは膝が前に来ないで次の走りの準備が間に合わずドンドン遅くなっていきます。次に地面を押して進む走り方は真っ直ぐ力を入れている為、足の力の反発が真っ直ぐ返ってきます。その為、膝が身体の前に返ってきて次の走りの準備を余裕持って行うことができます。

足が流れないようにするトレーニングとしては

スキップがオススメです。スキップはジャンプした後に足がすぐに身体の前にくるはずです。

姿勢も意識して行うとより走りの効果が出ます。是非試してみてください。

以上になります。ご参考になりましたでしょうか?簡単かところもあれば難しいところもあったと思います。

お家でやる場合は保護者の方がビデオを撮ってそれをお子さんに見せてあげると良いと思います。自分でどうやって動いているかと実際にどう動いているかのギャップを埋めていく作業が

大事になってきます。

あとはかけっこ教室や陸上教室に行き、専門の先生に教えて貰うことが1番かなと思います。

走りが速くなる為には、専門の先生に教えて貰うことが最初は近道かなと思います。

またこの内容は細かく掘り下げて話をしたいと思います。

以上となります。

是非参考にしてみてください!

本日のブログはこれで終了となります。

次回のブログでお会いしましょう!

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